障害年金を考える際に初診日は重要です。今回は初診日に焦点を当てお話しします。 1-1 障害年金を考える上での初診日の考え方 初診日、言葉の意味を考えると、初めて病院に行った日と読むことができると思います。 条文上の初診日も国語的な初診日と意味が近く、疾病にかかり、又は負傷し、かつ、その疾病又は負傷及びこれらに起因する疾...
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「短時間労働者及び有期雇用労働者の雇用管理の改善に関する法律」 第8条 均衡待遇に関して 同一労働同一賃金は同一労働同一賃金法があるわけではなく「短時間労働者及び有期雇用労働者の雇用管理の改善に関する法律」(「パートタイム労働法」)が根拠法でその中の8条、9条が基になっています。 8条は均衡待遇規定、9条は均等待遇...
2020年4月1日から大企業で2021年4月1日から中小企業から同一労働同一賃金が施行されます。同一労働同一賃金は働き方改革の一貫の政策で雇用形態にかかわらない公正な待遇の確保を目的としています。働き方改革自体が労働人口減少時代に備えて生産性を高めようとする政策で、その中で同一労働同一賃金が正規非正規の不合理な賃金格...
障害年金においての相当因果関係について 障害年金において相当因果関係は初診日と同じぐらい重要です。 例えば複数の疾病や障害が有る場合、相当因果関係の有無で初診日が変わり予期せぬ不利益を被る可能性もあります。 逆にここを理解していれば、自分の有利に年金請求できる場合もあります。ここでは相当因果関係について説明します...
障害年金??って名前は聞くけどどんな制度なの?って方は多いと思います。 ここでは、障害年金の仕組みについて簡単にお話しします。 年金と名のつく制度は多く存在します。労働者災害補償保険法には傷病補償年金・障害補償年金等あります。また民間の保険にも年金と名の付く保険が多くあります。 ここでお話しする障害年金は国民年金や...
障害年金の目的と年金受給者層について その3(2級又3級の壁) 以下の表は「精神の障害に係る等級判定ガイドライン」にある「障害等級の目安」で、これに沿い等級判定の実務が行われています。 この表は「判定平均」と「程度」の位置関係で障害等級の目安が分かる仕組みになっています。例えば「日常生活の判定」の平均値が1で「日常生...
障害認定基準から見る障害年金制度の目的 その2 知的障害の障害認定基準について 障害年金は「障害により日常生活に制限が加わる場合の所得補償制度」と説明しましたが、どのような状態が「日常生活に制限が加わる状態」か気になる所だろと思います。下記の表は精神系の障害認定基準になりますが、正直みてもよく分かりません。 そして、...
知的障害者で約5年社会保険に加入状態(就労)で障害基礎年金2級が受給できた事例 事例紹介 Nさんのケース 障害名 :中度軽度知的障害 請求する年金:20歳前の障害基礎年金 年金請求方法:事後重症請求 年金額 :781,700円 認定期間 :5年 論点 ① 社会保険に加入し5年程度就労していても20歳前...
障害年金って最近よく聞くけど、どんな病気で、どんな状態なら貰えるの?と率直に疑問が浮かぶと思います?私もこの仕事に就くまで具体的なイメージを持てませんでした。 ここでは、障害年金をもらっている人についてざっくりと説明したいと思います。 結論を先に述べると、障害年金は「障害により日常生活に制限が加わる」場合の所得保制...
事例紹介 【障害年金受給事例】障害者手帳を未保有でも障害年金が受給できた事例。 Cさんのケース 障害名 双極性感情障害 請求する年金:障害厚生年金 年金請求方法:事後重症請求 基本情報 ① 家族と同居(配偶者あり) ② 精神薬多数服用あり ③ 平成5年初診日があり、現在まで通院中断期間はない。ただし、転...