20歳以降に知的障害判明でも事後重症請求にて障害基礎年金2級認定
基礎情報
請求障害 知的障害
年額約79万円
認定期間4年
判定平均4.0 程度5⇒目安は1級
請求時点⇒無職
請求時点⇒服薬なし
請求時点⇒彼氏と同居
手帳⇒療育手帳B2
知的障害とは?
知的障害(精神遅滞)は知的機能と適応行動の両方に制限を持つ障害で発達期に生じるものです。多くの場合原因は不明です。検査方法はIQ値と適応機能を総合的に評価して、軽度、中等度、重度、最重度に分類されます。
知的障害かどうかは知能指数が重要ですが、知能指数以外にも日常生活状況、成育歴等も加味され総合的に判断されます。知能指数は高いが日常生活能力が低かったり、問題行動が有ったりすれば重度と判定されるケースもある様です。
20歳以降に知的障害が判明するきっかけ
一般的に発達期に判明するケースが多いですが、20歳以降に判明するケースもあります。本件がそのケースで、30歳前後で検査にて判明しました。検査に至るきっかけで多いのが知人、家族の声かけです。本件も知人らが何かおかしいと感じた違和感からIQ検査に至りました。
軽度知的障害でも障害基礎年金2級が受給できる?
障害年金の受給には手帳が必要?
療育手帳B2や精神保健福祉手帳3級なら年金は無理なの?
よくある勘違いですが、B2でも年金は受給できます。本件も受給できてます。
障害者手帳と年金の等級は連動しません。理由は審査機関が異なり、根拠法も異なるからです。
目安は1級だけど2級
この論点は難しいし正直よくわかりません。私もよく目安は2級だけど3級、2級又は3級で2級などあります。ただ、目安は2級だけど1級になるような良い意味で期待を裏切ることは無いかなと思います。
私の経験的に整理すると目安はあくまでも目安だが、「①拘束力はそこそこ強い。②良い意味で期待を裏切ることは無い(目安2級で1級はない)③2級又は3級の場合、障害基礎年金なら2級の可能性が多い、一方で障害厚生年金なら3級の可能性が多い④目安が2級でも就労していたら3級や非該当になる場合がある。」です。
目安が2級で3級になるのは私のケースでは就労しているケースです。ただ全てにおいて3級になるわけではないですが、障害厚生年金でも2級のケースもあります。最近でも額改定請求にて2級への引き上げが実現したケースあります(社会保険加入と非加入のケース(雇用保険のみ)で実現)。
ただ、過去あったケースでは障害基礎年金で就労していたので不支給(3級程度)、目安は1級だが就労継続支援B型利用しているので2級とありました。また生活保護受給者で就労継続支援B型利用、独居暮らしで目安は2級ですが不支給とありました。
不支給の場合に共通数するのは日中何か活動している点です。元々年金1級のモデルが病院から出れないような寝たきりを対象にしていることから何か活動しているというのは審査ではマイナスなのかと思います。本件において請求時点は無職でしたが、過去就労経験が多数あるという点から活動能力があると考えられたのかもしれません。
終わりに
軽度知的障害者でも年金受給は可能です。支援学校を卒業されてそのまま就労され年金受給していない方は多いみたいです。該当するかはわかりませんが、チャレンジはしてもよいと思うのでお困りならぜひご相談ください。病院探しもお手伝いします。
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